女に囲まれて生きる

タイトル変えてみました。3姉妹の父となった三十路男。職場でも家庭でも常に女に囲まれている。

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小説の一場面

「嫌いになったわけではありません」

彼女の言葉を自分の頭の中で咀嚼し反芻している。
メールが来たのは昨日の晩だった。
しばらくはメールをしないでという内容だったように思う。
思うというのは、彼女の真意がわからないからだ。
彼女に会う日はいつも自分なりに精一杯のオシャレをして、
にこやかな顔で、緊張している様子や何か企んでる自分を悟られないようにしていた。
彼女のことが好きだった。たとえ、満たされない世間的には認められない関係だとしても。
一緒にいる時間はあっという間に過ぎ、自分の計画通りには進まないが、なにかお互いが近づいている実感があった。欲を言えばあまりに他人行儀な丁寧語を崩して欲しいくらいで、育ちのいい彼女の長所でもあるその部分は、彼女なりのプライドが揺るぎないものだったのだろう。

別れ際に今度いつ逢おう?と問いかけた僕に
今度メールします。という彼女は透き通るような笑顔で、二人の関係に暗雲が立ちこめていようとはこのときはまさか想像もできなかったのだ。

その二日後に彼女からのメールはとどいた。
いつもに増して丁寧な言葉遣いは彼女の強い決意と僕への不信感がより堅苦しい雰囲気のメールを紡ぎ出していた。

「貴方にはなんの落ち度もありません。これは気難しい私の我が儘なのです。」

せめて、理由を知りたかった。嫌いになったというのならそれでいい。
彼女の気持ちを想像しても、思い当たる節はない。他に好きな男ができたのか?
いや、彼女の社会観念的なもの、生まれ育ってきた環境と、今している不貞があまりに大きなギャップとなり、彼女を不安にしてしまっているのだ。

「嫌いになったわけではありません」

この一言が何か、僕をつなぎ止めようとしているようで、それでいて拒絶している矛盾した感情の融合したものなのかもしれない。
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  1. 2009/02/01(日) 18:45:31|
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